2009/10/01

台風のコンディションについて異論あり!

台風がグアムの近くに発生するとコンディションが発令される。正確には「The Conditions of Readiness(ザ・コンディション・オブ・レディネス)」というけど、私達日本人は(多分多くのローカルも?)略してコンディションと言うことが多い。

コンディションが発令されるのは、時速39マイル以上の風による被害が想定される場合。コンディションは4(フォー)から1(ワン)まで4段階あって、その段階を決定するのは、単純に言うと時速39マイル以上の風が島に来るまでの時間となっている。


コンディション4は72時間以内に時速39マイル以上の風がグアムに来る。
コンディション3は48時間以内に・・・以下同じ
コンディション2は24時間以内に・・・以下同じ
コンディション1は12時間以内に・・・以下同じ


コンディション1とはいわゆる外出禁止令みたいなもので、基本的に学校や公共機関はクローズされ、観光客向けの各種オプショナルツアーはほぼすべて催行不可となる。もちろん観光客もホテル内に滞在しなければならない。


さて、このコンディション発令のシステム、私は大いに問題ありだと思う。コンディションの段階を決定するのは時間のみ、風の強さ(台風の勢力の大きさ)は全く関係ない。

つまり時速40マイルの風速のトロピカルストームだろうが、時速160マイルのスーパータイフーンだろうが、コンディションの扱いは同じ、これってどうなの??

今回のトロピカルストーム18号でこの問題が露呈したといっても言ってもいいだろう。最大風速が時速40マイルのとても勢力の弱いトロピカルストームにも関わらず、コンディション1が発令され、 学校や公共機関などはクローズされ、観光客向けの各種オプショナルツアーもキャンセルされた。それなのに、天候はかなりおだやか、ショッピングモールや多くのお店やレストランがクローズすることなく営業し、行き場のない多くのローカルが外出し、やることのない観光客がDFSなどに殺到し、ツアーデスクではクレームの嵐だったらしい。

結局今回の18号はコンディション1はなんだったんだっていうくらい何事もなかった。私達も仕方がなくダイビングをすべてキャンセルしたけど、催行してもまったく問題ない海況だった。

確かに勢力が弱いトロピカルストームに対しても警戒は必要だと思う。でも勢力が強いか弱いかのレベル分けがあってもいいのではないか。

このコンディションのシステムについてグアム政府は見直しをして欲しい。特にコンディション1でオプショナルツアーが催行不可っていうのは、私達観光業に携わる人間も困るし、何よりグアムでのバケーションを楽しみにして来た観光客がかわいそうだ。

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2 件のコメント:

  1. 「The Conditions of Readiness(ザ・コンディション・オブ・レディネス)」の発令基準はそれだったの!?

    新聞を見ていると、レベルによって風の強さが違うようなことが書いてあったけれど、そうではなくて時速39マイル以上の風が何時間後に来るのかって言うことなんだ!

    以前はもう少し細かくレベル分けされていたようだけれど、カマチョさんはどうしてこんな新システムを導入したのかしら???

    正直、その日その日の売り上げなど関係ない、税金で働いている政府関係者の人たちは早々にお休みできてよかったかもしれないけれど、Tumonbayさんのところのように、営業できる状況なのに休業しなければいけない方たちや、レストランなどのように最後の最後まで営業できるよう奔走し、スタッフの安全を考えながら賭けに出ていたプライベートカンパニーは、企業規模の大小に関わらず翻弄されて大変だったと思います。

    今回のことは、政府もきちんと考えて欲しいわよね。

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  2. nahonoちゃん、私の認識が間違ってなければ、コンディションには風の強さは関係ないと思うよ。

    タイフーンワッチとかトロピカルストームワッチとかは風の強さが関係あるみたい。

    以前より改善されて導入されたはずの新しいシステムなんだろうけど、とにかくコンディション1の扱いについては再検討して欲しいよね。先日の18号の時は、外出禁止で学校も休校になったっていうのに、ラジオでショッピングセンターが開いてるよ~って放送していて、このコンディション1には一体何の意味があるんだろうって思っちゃったよ。

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